デメリット
動作が遅い
複合加工機の加工速度に関して、一つの機能に特化した工作機械と比べると、速度が劣る点がデメリットとして挙げられます。
ただ、加工物の設置や取り外し、各工作機器の設定などの作業を考慮すると、トータルして製品を加工する速度は、複合加工機の方が速くなることが多いようです。
自動で複数種類の加工が可能な方が良い場合は複合加工機を、一部の加工をできるだけ速く行いたい場合は各加工用の工作機械を選ぶとよいでしょう。
大量生産に向かない
マシニングセンタやNC旋盤などでは、工程を分け、各工程につき一定のサイクルで切削加工を繰り返し行うことができるので、大量生産が可能です。
一方で複合加工機では、一度に複数の製品の加工をすることはできません。そのため、大量生産にはあまり向きません。反対に小ロットの加工であれば、1台で完結できるので、効率的に使うことができます。
設備費が高価
複数の加工機能を持つ複合加工機は、単一の機能しか持たない工作機械と比べると、設備費用が高価になってしまう点は、大きなデメリットといえるでしょう。
また複合加工機本体の費用以外に、ソフトウェアや制御装置といった、周辺設備の導入も必要になるため、そのコストもかかります。
加えて、複合加工機では様々な加工ができるので、それぞれの加工にわたった知識や経験のある作業者も必要になるので、採用や育成といったコストも検討しなければなりません。
プログラムが複雑
複合加工機では、コンピューター数値制御を用いて加工を行うため、3DCAD/CAMなどを使うプログラミングの知識が必要となります。また、プログラミングの知識に加えて、加工に関する幅広い知識も求められるため複雑さを感じるかもしれません。
一方で、複合加工機のプログラムが難しそうと感じる方のために、メーカーが開催している講座や、プログラミングの代行サービスなどもあるので、サポートを受けながらの導入も可能です。
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