NC旋盤
そもそもNC旋盤とは何か?
NC旋盤とは、加工物(ワーク)を切ったり削ったりする工作機械「旋盤(汎用旋盤)」に、数値データを制御する装置「Numerical Control」を組み込んだ機械です。
NC旋盤なら、目視では難しい0.001ミリ単位まで正確な加工が可能。また、事前にプログラムを作成し、それをもとに自動で加工を行うため、作業員が終始そばに張り付いている必要がありません。
完成品の品質も標準化させることができます。
NC旋盤でできる加工
NC旋盤でできる加工は、基本的に汎用旋盤と同じです。
- 外径加工
- 内径加工
- 端面加工
- ネジ加工
- 溝加工
- テーパー加工
その加工でできるワーク例
- シャフト
- ピン
- ボス
- ノズル・継手
- ニップル
- スペーサーカラー
- ボルト
- コネクタ
- ニードル
複合加工機の場合
複合加工機は、NC旋盤にマシニングセンタの機能を加えた機械です。
マシニングセンタとは、それぞれの加工に使う工具を自動で交換できる機能のこと。NC旋盤では一度に一つの加工しかできなかったものが、複合加工機であれば一度で複数の加工を完成させることができるのです。
複数の工具を自動で交換することによって、NC旋盤でできる加工に加えて、穴あけ加工やフライス加工といった複雑な加工にも対応できます。
複合加工機でできるワーク例
- ドライブシャフト
- ポンプカバー
- ノーバックハウジング
NC旋盤のメリット・デメリット
NC旋盤のメリット
- 精度の高い加工が可能
- 品質を標準化できる
NC旋盤のデメリット
- プログラムを設定する必要がある
- 加工ごとに工具やワークを手動で付け替える必要がある
複合加工機のメリット・デメリット
複合加工機のメリット
- ワークを取り替える際の事故を軽減できる
- 機械の台数を減らすことができ、工場の省スペース化につながる
- 自動化により、加工の精度を安定させることができる
複合加工機のデメリット
- 導入時に費用がかかる
- プログラミングなどの専門知識が求められる
- 大量生産が難しい
まとめ
NC旋盤は、汎用旋盤に数値データ制御装置をプログラミングし、自動で加工できるようにしたもの。ただし、複数の加工をする際にはワークを手動で付け替えねばなりません。
このデメリットを解決できるのが、1台で複数の加工を行える複合加工機です。
このサイトでは、複合加工機のメリットやデメリット、他工作機械との違いなどを紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
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