メリット
生産性が向上する
通常は複数の工作機械を使用して加工を行いますが、複合加工機は1台で、自動で複数種類の加工が可能なので、生産性の向上に繋がります。
例えば、3種類の工作機械を使用する場合、工作物を機械に設置する作業や、機械から取り外す作業が3回以上必要になります。しかし複合加工機であれば、取り外す作業が１回ですむため、加工時間が短縮できます。
生産性が上がり、また納期の短縮化にも繋げることが可能です。
管理コストや人件費が削減される
複数の工作機械を所有することで、管理コストがかかってしまいます。
また、工作機械が数種類あると、それぞれの知識のある作業員が必要になりますが、複合加工機では１台で複数種類の加工が可能であり、複合加工機を使用できる従業員がいればよいため、人件費の削減も可能となります。
設置スペースも1台分で良いため省スペース化も可能に。複合加工機導入の大きなメリットといえるでしょう。
加工精度が上がる
加工物を加工する際、通常は工作機械からの取り外しが複数回行われますが、何度も取り外しを行うことで、加工精度が低くなる恐れがあります。
また、複数の工作機械をそれぞれの作業員が使用するため、人の技術や経験により、製品の品質が変わってしまいます。
複合加工機を使用すれば、取り外しの回数を減らし、また自動で複数の加工を行ってくれるため、安定した精度を保ちながら加工を行うことができるのです。
安全性に優れている
複合加工機を導入することで、使用する工作機械の種類が減り、それに伴い刃物を人の手で触り調整する機会が少なくなるため、安全性が高まると考えられます。
もし作業中に事故が発生してしまい、作業員がけがなどしてしまうと、体の心配はもちろん、労災など煩雑な事務手続きが必要となり、また人員不足にも繋がりかねません。
また、複合加工機により加工時間が削減されると、作業員の残業時間の短縮も可能になり、疲労によるミスなどを防ぐこともできます。
この点からも複合加工機は、製造現場の安全に寄与していると言えるでしょう。
FAにつながる
近年では、工作機械とロボット、制御システムなどをネットワークで繋ぎ、製造工程の自動化を行うFA（ファクトリーオートメーション）が一般的になってきました。 複合加工機の導入も、FAにつながる取り組みの一つといえるでしょう。
尚、FAのポイントは、自動化をすることが目的ではなく、自動化による業務、生産性の効率化を目指すことにあります。
複合加工機を用いてFAを行う場合も同様に、複合加工機を使用してどんな課題を解決できそうか、どんな効率化を実現したいかを、導入前に検討してみると良いでしょう。
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おすすめ複合加工機メーカー3選
メリットはありつつも導入に二の足を踏んでいる工場向けにおすすめの複合加工機メーカーをまとめました。
設備導入費・使い勝手
が気になる
月額定額で使用できる
中村留精密工業
https://www.nakamura-tome.co.jp/
スペース・生産数
が気になる
省スペースでも導入できる
ブラザー
https://www.brother.co.jp/product/machine/index.aspx
自社のワークに対応できるか
が気になる
大型機・特殊機を販売する
日精ホンママシナリー
http://www.nissei-homma.co.jp/
【選定条件】
2022年9月29日時点でGoogle検索で「複合加工機」と調べた際に公式HPが表示される会社の中から実際の製品例が確認できる11社を選出し、下記根拠を元に3社をおすすめとして紹介しています。
設備導入費・使い勝手が気になる…11社で唯一月額サブスクリプションサービスを提供する「中村留精密工業」
スペース・生産数が気になる…11社で最小の複合加工機を製造する「ブラザー」
自社のワークに対応できるかが気になる…11社で最大のテーブル径を誇り、特殊機を製造する「日精ホンママシナリー」